2018年01月11日

大鹿村リニア災害の徹底した原因究明とリニア関連工事の即時中止を求める共同声明

原因究明声明.pdf

 2017年12月15日、長野県大鹿村と村外とを結ぶ主要道路、県道59号線(松川インター大鹿線)の滝沢トンネル出口付近で、JR東海が崩落事故を起こしました。現場はリニア工事に伴う新トンネル(仮称・四徳渡トンネル)の入り口真上です。崩落した300立方メートルの土砂に車1台が突っ込みました。工事事業者のJR東海は、12月19日の記者会見で、トンネル掘削時の発破等による振動が繰り返し作用したことが崩落の原因であったとしています。
 県道59号線は全面通行止めとなり、大鹿村民1000人、村外の通勤者、観光客など来村者、それに事業者が、代替道路として峠越えの県道22号線を急きょ利用せざるを得なくなりました。事故後に開通させた新トンネルを利用しての、片側交互通行の仮復旧(12月29日)後の、県道59号線の全面復旧の詳細はいまだ示されていません。住民生活への影響は継続します。代替道路の県道22号線は狭く曲がりくねった道で、大型車の通行時間が決まっているため、利用者は峠越えの道に連なって入るダンプとのすれ違いに緊張を強いられました。仕事での往来、通勤・通学、通院、買い物の足を妨げられ、余計な時間と燃料を費やしました。観光客のキャンセルで宿泊施設の売上は減少しました。高齢者は自家用車の運転で村外に出ることを断念し、村外の親類との往来が困難になっています。村内ではタンクローリーが入らないため燃料不足が生じました。まさに「リニア災害」です。
 新トンネルを掘削しようとした道路では、落石や土砂崩壊が度々起きてきました。もともと斜面崩壊の可能性がある場所で、出口付近で発破をかけて生じた不注意による事故です。しかしながら事故の検証は事故を起こしたJRがし、その調査結果が公開されるかどうかも不明です。仮復旧案は崩壊した斜面の下での通行へと移行する予定ですが、利用者の不安はぬぐえません。
 JR東海は、21日の大鹿村リニア連絡協議会で謝罪したものの、住民対象の説明会も、お詫びの文書配布もなく、翌22日には南アルプストンネル除山非常口で掘削のための発破作業を開始しています。飲酒運転の加害者が、被害者を放置して別の場所だからとそのまま車を乗り回しているようなものです。もちろん工事の続行による工事車両の通行は、狭い道での往来でいっそう住民に負担をかけます。本来すべきは免許停止です。そもそも工事によって生じた大量の残土を運ぶ工事車両の往来から、住民の安全と利便性を確保するための道路改修で、安全と利便性を損なっておきながら、工事を続ける理由がありません。
 すでにリニア事業全体が談合疑惑で公益性を問われています。柘植康英JR東海社長は、疑惑の表面化後も工事の続行を表明しました。しかし、儲け至上主義、スケジュール優先の姿勢が事故を招いたことが否定できないなら、沿線各地で進むすべての工事現場で、住民はリスクと直面します。
 私たちはすべてのリニア工事の即時中止を求めます。今回の事故の第三者による徹底究明と再発防止策の提示、住民への説明とその納得がないままの工事続行は容認できません。

■賛同団体(以下あいうえお順)愛知県保険医協会公害環境対策部、いつでも送っていいよ大作戦in大鹿、いもむしクラブ、大鹿の十年先を変える会、外環道検討委員会、外環道検討委員会・杉並、外環ネット(外環道7区市ネットワーク)、ガウスネット、春日井リニアを問う会事務局、株式会社ヤマテン、かけこみ亭、渓流9条の会、月曜定例会、原発イヤだ!府中、静岡県勤労者山岳連盟、静岡県9条連、十万年生きるゆかいな仲間(さる)たち、STOPリニアプロジェクトGJ、砂川秋まつり実行委員会、スローアグリカルチャー研究会、瀬戸リニアを考える会、戦争への道は歩かない!声をあげよう女の会、再稼働NO!うえだ金曜行動、三番瀬をラムサール条約に登録する会、立川自衛隊監視テント村、脱原発の日実行委員会、とめよう外環の2ねりまの会、電気代一時不払いプロジェクト、電磁波問題市民研究会、中村・リニアを考える会、ナマケモノ倶楽部、西区リニア問題を考える会、日本科学者会議愛知支部交通問題研究委員会、野川べりの会、撫順の奇蹟を受け継ぐ会神奈川支部、日野・市民自治の町をめざす会、ふちう読書苦楽部、府中平和まつり、府中萬歩記、平和・人権・環境を守る岐阜県市民の声、南アルプスとリニア新幹線を考える市民ネットワーク・静岡、ゆんたく井の頭、リニア市民ネット・東京、リニア市民ネット・山梨、リニア中央新幹線研究会、リニア中央新幹線を考える町田の会、リニア新幹線を考える麻生・多摩連絡会、リニア新幹線を考える相模原連絡会、リニア新幹線を考える登山者の会、リニア新幹線を考える守山の会、リニアを考える愛知県連絡会、リニアを問う愛知市民ネット、rage Football collective(以上53団体)
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2017年12月30日

村の反対看板

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青木地区にも看板が登場!
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 22:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

やばい道・小渋線編

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12月29日、崩落事故が起きた小渋線が仮復旧しました。
30日、仮復旧後の小渋線を走ってみました。
ここに取材に行くのも、
家族には「危ないからやめとけ」と言われました。

これが崩落現場。まだ土砂は完全に撤去されていません。
15日には開通していなかったトンネルを急きょ13m掘り進み開通。
残り13mで発破をかけたがために、
JRは1000人の住民の生活を犠牲にしました。

踏切事故で電車を止めると高額の損害額を請求する鉄道会社。
JR東海は、認知症の男性がはねられて死んだ事件で
720万円の損害賠償を遺族に請求しています。(最高裁でJR側敗訴)

まさか住民の損害を「その程度のことは」なんて言うことはないでしょう。

JRは斜面にクラックが走っていたというのを認識していたのでは、
という指摘があります。
この事故の過失の程度は、損害賠償の額を左右するのはあると思います。
JRは発破は適切、見張りがいなかった、と言っています。

本当でしょうか。

発破は不適切、見張りもいなかった、なら過失の程度も違ってきます。

長野県はJRに調査を丸投げしました。

全体のスケジュールはどうだったのか、
作業員の聞き取りはどの程度するのか、
職員の配置は適切だったのか、
十分な予算がかけられていたのか、
安全対策はどうなされていたのか、
この場所に設計したのは適切だったのか、
そもそも工期は十分だったのか、
などなど、検証すべきことはたくさんあるはずです。

長野県に聞くと、調査報告書は公表するようにJRに言うということです。

県が関与して第三者の調査をすべきという指摘をわざわざ無視して
JRに調査を丸投げしたことについて、
「これでまた事故が起こったら長野県の違法性は高まりますね」と
担当者に釘を刺しておきました。

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現在、現場は3人の誘導員が配置されており、
トンネルの中にも1人います。
誘導する場所は、3月に土砂崩れがあった場所なので、
作業員にもあまりうれしい場所とは思えず、
ぼくが写真をとっている最中にも
石が落ちる音が「パラパラ」としていました。

JRはいずれ左側のもとの道を仮復旧させて
通させると言っていますが、崩落現場の斜面の真下を通る
ということになります。かなり怖いです。

土木の専門家は、周囲にクラックが走っていたとするなら、
元の道はもう通れないと考えた方がいい、と言っていました。
その辺もきちんと調べてほしいものです。

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村営バスも走っています。
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中はこんな感じの異空間。
通常作りかけのトンネルの中を走るということはなく、
この仮復旧作業も突貫工事だったことが想像できます。

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トンネルをくぐるとそこは元ヤードだった。
それで掘削機が置いてあります。
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出口の反対側。
このトンネルは今回崩落したトンネルの入り口に作業場所がないため、
作業用に中間部から掘り入れたところで、完成後は使わなくなります。

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今回の事故で、
「あんなにどんどん進んでいて大丈夫なのかと思っていたら
やっぱり事故った。
拡幅工事もきわどいやり方をしている個所があって、
これからそこを通るときに、ただただ怖い」

という感想がありました。
ぼくたちはモルモットではありません。



posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 22:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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