中川村の土砂崩落でJRがリニア関連工事が原因と説明・住民グループは要望書提出
中川村で先週起きた県道の土砂崩落について、JR東海は飯田市内で会見を開き、「リニア関連工事の発破作業などによる振動が原因となったと考えられる」と説明しました。
また、リニア中央新幹線の建設に反対する住民グループが、原因の究明などを求める要望書を県に提出しました。
きょうは、リニア中央新幹線の建設に反対する大鹿村の住民グループ3人が、飯田建設事務所を訪れ、唐澤則夫維持管理課長に要望書を手渡しました。
中川村大草の県道では今月15日、高さおよそ20メートル、幅およそ10メートルにわたって斜面が崩れ、すぐ近くでは、リニア関連のトンネル掘削工事が行われていました。
住民グループは、崩落した原因の究明とともに、再発防止策が取られるまでは、大鹿村で行われているリニア建設工事の中止をJR東海に求めるよう県に要望しました。
住民グループの宗像充さんは「何よりも安全が確保されていないことが一番怖い。
影響が出ているならいったん工事をやめて、住民が安心したり、納得できるやり方をもう一回練り直さないといけないのでは」と話しています。
一方、JR東海は午後6時から飯田市内で会見を開き、土砂崩落の原因について「リニア関連で行っていたトンネル工事の発破作業などによる振動が原因となったと考えられる」と説明しました。
県道は、現場付近で通行止めが続いていて、JR東海は、今後、県や中川村と協議した上で、復旧作業を急ぎたいとしています。