2016年07月15日

登山者大集合、7・14集会レポート

満を持して開催した「リニアで南アルプスを壊さないで」のアピール運動スタート集会。
7時の開催なのに、6時過ぎにスタッフがモンベル御徒町店に集合すると、
もう参加者がポツポツと見えていました。でも会場にあるイスは70脚しかない。
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主催者の一人、ガイドの山田哲也さん。
「便利になってもしかたがない。山は下から丁寧に登ればいいじゃない」
と登山者としてリニアの問題をどうとらえるか、問題提起をしました。

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「こういう運動をする年」と言って発言したNHKの番組でお馴染みの
岩崎元郎さん。
「洗練された北アルプスと違って南アルプスは野暮ったい。
自分とも共通していて居心地がいい」と南アルプスに登り始めた
思いでを語りました。

そんな南アルプスにリニアができてがっかり……
「リニアは今の日本がだめになっていく象徴。
何も考えないままに、便利になりさえすればいいという
風潮にどこかでストップをかけないと」と警鐘を鳴らしました。
「人間が生きていくうえで一番大事なのは自然」と強調しました。

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「サバイバル登山家」の服部文祥さん。
「山や自然を食い物にする、それに反対」と発言。
文明品を持たずに山にいくおもしろさを登山者も考えていない中、
既存の林道に反対しないでリニアに反対する矛盾をあえて問いました。

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大井川源流の自然破壊の予想図をもとに
解説したクライマーの服部隆さん。

服部文祥さんに「南アルプスにリニアが通らなければどうなんでしょうか」
と問われ、「やっぱり反対」と答える場面も。
何に反対するかも「自分の中で線を引けばいい」と明快でした。
携帯もPCも使わず、ファックスもなく手紙が大好き、と言い、
「登山は不便だからおもしろい」とやはり強調しました。

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日本山岳会静岡支部長の大島康弘さん、
一昨年、静岡の4団体で静岡県に要望書を提出したとき、
「いったい山の関係者は何をやっていたんだ」と議論になった経緯を説明。
そのときの要望書を読み上げました。

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静岡県勤労者山岳連盟理事長の竹本幸造さん。
トンネルだけは掘らせてはならない。
自然破壊に対してJR東海は想像力があまりにも乏しい。
我々が言わないでだれが言う、と声を上げた思いを語りました。

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日本勤労者山岳連盟会長の西本武志さん。
山を大切にしよう、山の恵みに感謝しようという趣旨で
今年から8月11日を休日にした「山の日」について指摘し、
「南アルプスを壊して、なんで山を大切にすることができるのか。ウソですよ」
と強調しました。

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写真家の三宅岳さん。
同じくリニアの工事現場になるお住まいの神奈川県旧藤野町が、
残土や産廃などで谷という谷が埋められていったこれまでを報告。
リニアで同じことが繰り返されるかもと警鐘を鳴らしました。

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当日の参加者は130人。予想通りというか、立ち見が出ました。
座れなかったみなさん、すいません。
マスコミは、
朝日、静岡新聞、山梨日日、信濃毎日、赤旗、山と渓谷等が来ていました。
今回の写真提供は、読売新聞の元記者の井沢さんです。
宣伝には山と渓谷、会場使用にはモンベルの協力をいただきました。
多くの方々の協力のもと、運動のスタート集会としては、大成功でした。

それではみなさん、以下から賛同をお願いします。
http://minamialps.mygarden.jp/

リーフレット、賛同用紙等も問い合わせください。
まだまだ在庫があります。
新聞で記事になっていたら教えてくださ〜い



posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 22:25| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
事前の告知宣伝は「渓流」夏号にも大きく紹介されていましたよ。それを見て、私たち釣り人も七人参加しました。9月10日には大鹿村で現地調査キャンプを計画しています。現在の参加予定は20人。まずは、現地を知っていただくことが大事と考えています。
Posted by 渡辺 政成 at 2016年07月19日 22:29
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