2016年10月22日

密室で僅差の賛成

中日新聞の記事

http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20161022/CK2016102202000012.html

“密室”で僅差の賛成 リニア工事着工、大鹿村議会同意

 「密室」での結論は賛成四、反対三の僅差だった−。工事車両による生活環境の悪化を懸念する声は根強く、住民の賛否が割れるリニア中央新幹線の南アルプストンネル工事。二十一日、着工同意の是非を非公開で審議した大鹿村議会の判断は、身内の村議からも「村民の反発が出る」と疑問の声が上がった。

 村議八人が集まった村役場の一室では、近くに異例の規制線が張られ、一時間半の議論が続けられた。複数の村議によると、途中まで賛否を保留する村議もおり、最後まで同意に至るかは分からない状況だったという。

 終了後に会見した柳島貞康村長と熊谷英俊議長は「(過去に)リニアを巡る発言から傍聴人に激しく詰め寄られた議員がいた」として「自由に議論するため非公開とした」と説明した。村役場に駆けつけた住民団体からは「密室での決定は住民軽視だ」と批判の声が上がった。非公開を巡っては村議の意見も割れた。

 同意に反対した東村邦子村議(67)は「議論して悩んだ結論だという面が見えなくなってしまった」と非公開に疑問を呈した。同じく反対した河本明代村議(59)は「確認書の公表からわずか一日余り。議会として村民への説明責任を果たしたとは言えない」と述べた。

 一方、賛成した斎藤栄子村議(58)は非公開はやむを得ないとの立場。「村議も賛成、反対の支持者がいて板挟みで心苦しさがある。熟慮の上での非公開だったのでは」と理解を求めた。

◆知事、歓迎と注文

 阿部守一知事は「着工が広く県の地域振興につながる第一歩となると期待している」と歓迎する一方、JR東海に対し「大鹿村など関係する市町村の切実な要望に丁寧かつ誠実な対応を求める」と注文した。

 (五十幡将之、沢田佳孝)

写真
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2016年10月19日

同意に向かって迷走、大鹿村議会

信濃毎日の記事です。
次の全員協議会は明後日が予定されています。
今回、大鹿村がJRと結ぶ確認書はJRの努力規定ばかりで、
違反した場合の制裁がまったくなく、
一見して穴だらけなのですが、おそらくJRはこの確認書を前例に
他地域に適用していくことが考えられます。
http://www.vill.ooshika.nagano.jp/gyousei/riniasinkansenzyouhou/%E5%A4%A7%E9%B9%BF%E6%9D%91/

内容的にも
村内の工事車両を減らすために、村内に仮置き場を設けたり、
土曜日もダンプを走らせたりと、住民に犠牲を強いるもので、
到底住民のためのものでもなく、実際、住民からの疑問や不満に
JRは答えないまま、「理解が得られた」とうそぶいています。

また、残土の置き場は県内では1カ所も決まっておらず、
村内の仮置き場も、河川や砂防、保安林解除の手続きが
まだまったく進んでいない状況です。

同意するなの声は以下の大鹿村役場の
村長や議長あてに。
=============

TEL(0265)39-2001(代)
FAX(0265)39-2269

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http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161019/KT161018ATI090020000.php
大鹿村会、確認書案了承 締結後にリニア工事同意か判断

 下伊那郡大鹿村議会は18日、全員協議会を開き、リニア中央新幹線南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)を含む本体工事に関してJR東海が村に提示していた確認書案の内容をおおむね了承した。村は議会側との協議の結果、環境保全について一部の文言を追加した修正案を同社に提出。修正案に応じれば、近く正式に取り交わす。締結後に確認書を公表し、数日間の周知を経てから、柳島貞康村長と議会側が協議し、工事着手に同意するかどうか判断する。

 JR東海は17日、住民理解を得たとして工事着手の意向を村に伝えるとともに、工事用車両の運行ルールや環境保全策など10項目余について同社の対応を取り決めた確認書案を村に提示した。これを受け、柳島村長は全村議8人が出席した18日の協議会で案を報告し、対応を話し合った。

 全員協議会では、騒音や振動など環境保全措置に関わる項目で一部修正を求めることを決めた。修正を前提として議会として案を了承するかどうかも採決し、議長を除く7人中4人が賛成、3人が反対で、賛成多数で了承された。出席者によると、賛成の側からはこれまでに村などが求めていたことがほぼ網羅されているとの意見があった。反対の意見は、案の内容を精査する時間が必要―などだった。

 この日に工事着手について同意の判断も下すよう求める声もあったが、締結した確認書を住民に説明する期間が必要―として持ち越した。

 協議を終えた熊谷英俊議長は、議会としては基本的に工事容認との立場を説明しつつ「まだ不安材料を拭い切れていない住民もいる。異論をしっかり拾い上げたい」と強調。柳島村長は同意の判断について「個人的には、確認書を取り交わした段階で村が(工事に)同意したとの考えもある」と述べつつ、確認書の正式締結後に設ける村長も含めた協議の場で可否を決めたいとした。

 一方、反対派住民でつくる「大鹿リニアを止める実行委員会」はこの日の全員協議会前、工事着手に同意せず、同意の判断の議論を住民に開かれた場で行うよう求める要望書を村議会事務局に提出した。

(10月19日)

posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 23:15| Comment(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

かなり、ピンチ……

JR東海が着工に向けて暴走中の長野県大鹿村。
住民が理解と同意をしたとか、ちっともないのに、
村と議会が同意に向けて浮足立っています。
「もうこれ以上、間に挟まれたくない」ということなんでしょうが、
着工すれば、もっともっと間に挟まれるというのに……。

昨日18日は議会の全員協議会でした。
驚いたことに非公開なので、住民団体が事前に要望書を届けました。

結局、全協では確認書の締結は採決して了承されましたが、
着工同意については先送りされることになりました。
JRに確認書の修正を求めたので、同意するなら、
その後を予定しているそうです。

自分も直接意見を届けたい方は大鹿村役場まで。
TEL(0265)39-2001(代)
FAX(0265)39-2269

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リニア工事着手意向 大鹿村に伝達 JR東海、正式に

 JR東海は17日、下伊那郡大鹿村に対し、リニア中央新幹線・南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の工事に着手したいとの意向を正式に伝えた。併せて、工事開始後の同社の対応について10項目余を取り決める確認書案を提出した。確認書締結は工事着手の前提となり、村側は18日に村議会全員協議会で内容を示し、対応を話し合う。

 同社の沢田尚夫・中央新幹線建設部担当部長は14日の全村民を対象とした工事説明会後、「住民理解が得られた」と表明。村によると、沢田氏が17日、村役場を訪れ柳島貞康村長に確認書案を手渡し、これまでに住民理解が進んだとして、工事着手したいとの意向を伝えた。

 確認書案は、協定の締結などを念頭に村が9月に同社に提出していた協議書に基づいた内容。協議書では工事用車両の通行関連を主とし環境保全措置や残土処分について9項目を載せていた。確認書案にはほかに、工事により経済損失があった場合の補償対応も盛り込まれたという。

 村議会も今月上旬にJRに出した意見書で、村との確認書締結を求めていた。

 また、同社は17日までに、鉄道の軌道部分に当たる「ガイドウェイ」組み立て作業場について、候補地となっている同郡喬木村堰下(せぎした)地区の地権者らを対象に説明会を開催。村によると、用地の範囲約5・5ヘクタールを示して活用したいとの意向を示した。近く、地権者でつくる協議会が発足する。
(10月18日)

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2016年10月18日

要望書
大鹿村議会議長 熊谷英俊 様

大鹿リニアを止める実行委員会

 常日頃村政を担っていただきありがとうございます。
 私たちはリニア新幹線事業に反対する大鹿村民です。
 本日の村議会全員協議会において、大鹿村議会は、
JR東海のリニア事業の本体工事に着工の同意決議を上げるのではないかと懸念して、そのような採決をしないよう求めます。
 大鹿村議会は、10月3日付でJR東海に対して意見書を提出しています。その中では前文で、「リニア事業に反対する陳情書」が提出されたものの、賛成少数で不採択とされた点について触れ、「リニア事業に反対するのでなく、前向きにとらえ受け入れていく中で、リニア事業を村のメリットにつなげる、ということが大鹿村民の民意であるという意思を、我々村議会は示しました」とあります。そのような民意を大鹿村民が示す機会は一度もありませんでした。仮にこのことが議会全員の意思であるとするなら、議会が密室でこのような一方的な民意の解釈をする自体、むしろ民意軽視として抗議します。議会の意見書は、JR東海が住民の理解と同意を判断することについて何の疑問も抱いておりません。先日、10月14日のJR東海の説明会でも再三、多くの住民がJRの同意の取り付け方に疑問を呈していたのは周知の通りです。
 一方、全員協議会自体も、他に多くの自治体が議事を公開しているにもかかわらず、大鹿村では非公開です。そのような場で、民意が割れる点について多数決で採決をすること自体、住民軽視として、議会は重ねて住民の信頼を損なうことになります。
 先日のリニアへの反対陳情に対し、不採択の意向を示したのは、議長も含め全員鹿塩在住の議員でした。議会が同意を求めるべきとJR東海に示した村長も鹿塩在住です。ところが今回、リニア事業の工事現場となるのは、すべて大河原です。村が残土置き場として提案したのもすべて大河原です。住民の間で開かれた議論が重ねられず、いまだJR東海への不信と不満が解消されないままです。議員は村全体のことを考えて村政を担ってくれているものと信じておりますが、そんな中、両地区が共通で使う道路がよくなるからと言って、村と村議会がJR東海の着工に同意すれば、鹿塩が大河原を犠牲にしたという住民間の不信を、後世にまで引きずることにならないでしょうか。
私たちは、だからと言って、大河原の犠牲を鹿塩も等しく引き受けるべきだと言っているのではありません。村の誰かを犠牲にする事業なら、村議会が勇気を持って不同意の決断をすることを求めます。しかしながら、最低でも、そのような議論をするなら、住民に開かれた場でなされるべきです。今日の全員協議会での採決はしないでください。


posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 08:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする