JR東海に対して、延伸前倒しを口実に
財政投融資(国による超安い借金)をするという報道があります。
ところで、JR東海は、リニアは自分でやるというので国の認可が下りました。
いまさら、こんな見込みの甘さを公費でなんとかしてもらおうなんて、
どの口がそんなこと言うのか、セコさ加減は舛添並です。
こんな甘ったれた連中のために、法律なんか変える必要はありません。
申し入れの住民の対応をするJR東海の社員、品川駅で。2013
ところで、ぼくは「山と渓谷」誌上の記述をめぐって、
JR東海広報部東京広報室の塩川さんと以下のようなやりとりをしたことがあります。
きっかけは、ぼくが「山と渓谷」2015年1月号に
「資金が尽きた場合、JALのように税金を投じられる可能性は拭
と書いたことでした。
それについて、塩川さんは以下のように反論しました。
⇒「当社の公表事項をまったく無視した、一方的な内容となっていま す。」
⇒「当社の公表事項をまったく無視した、一方的な内容となっていま
以下、こんなやりとりが続きました。
ちなみに塩川さんはこのときの記事について14カ所のクレームを入れており、
この点はその中のほんの一コマです。JR東海の広報はこういうことをします。
なお、宗像としては、JR東海の意見がすべて根拠のないものだとは思いませんが、
あんまり自分たちの事業に自信のある人たちのする対応とは思えなかったという感想です。
「山と渓谷」編集部にも、広報の人が「ご説明」に上がっています。
●宗像⇒塩川
「工事は想定通りに行くとは限らないということを指摘した記事です。
貴社の公表事項をそのまま紹介することは客観報道とは言えません 。」
●塩川⇒宗像
「「税金投入」に関して、「工事は想定どおりに行くとは限らない ということを指摘した記事です。
貴社の公表事項をそのまま紹介することは客観報道とは言えません 」とありますが、
当社は「建設資材の高騰等による工事費の増大」や「難工事等によ る工事遅延・完成時期の
遅れ」のリスクも考慮し、それらのリスクに対しては、「工事(= 支出)のペースを落として、
長期債務の縮減の促進に専念する」と指摘されるまでもなく、当初 から想定し、公表しております。
また、こうしたリスクへの対処により開業目標年度の延期が生ずる ことがあったとしても、
自己負担で完遂できるという計画たてております。
この計画に対して懸念があり、誌面のような記述をされるのであれ ば、当社のリスク対処の
考え方のどこに問題があり、それゆえ「資金が突き、税金投入の可 能性がある」といった
丁寧な説明が「客観報道」には必要かと考えます。
事業者と執筆者との間で見解の相違が生じたり、紙幅の都合などが あることも承知していますが、
いずれにしましても、事実に基づく、公平で公正な報道であること をお願いいたします。」
貴社の公表事項をそのまま紹介することは客観報道とは言えません
当社は「建設資材の高騰等による工事費の増大」や「難工事等によ
遅れ」のリスクも考慮し、それらのリスクに対しては、「工事(=
長期債務の縮減の促進に専念する」と指摘されるまでもなく、当初
また、こうしたリスクへの対処により開業目標年度の延期が生ずる
自己負担で完遂できるという計画たてております。
この計画に対して懸念があり、誌面のような記述をされるのであれ
考え方のどこに問題があり、それゆえ「資金が突き、税金投入の可
丁寧な説明が「客観報道」には必要かと考えます。
事業者と執筆者との間で見解の相違が生じたり、紙幅の都合などが
いずれにしましても、事実に基づく、公平で公正な報道であること
●宗像⇒塩川
「貴社は工事実施に当たって国に免税措置を求めていますので、
納税者がその点について不安に思うのは当然だと思います。
貴社の見解と予定はわかりましたが、
最終的に税金を投入するかどうかを決めるのは貴社ではなく
国、ということになろうかと思います。
私の記事はその点を述べたものです。」
納税者がその点について不安に思うのは当然だと思います。
貴社の見解と予定はわかりましたが、
最終的に税金を投入するかどうかを決めるのは貴社ではなく
国、ということになろうかと思います。
私の記事はその点を述べたものです。」
今回JR東海が財政投融資を受けるにあたって、
なんでJR東海が、自己負担でやるつもりだし、
きちんとした計画があるので、今さら当社は
そんな優遇措置を受けるつもりはない、
と言わなかったのか、ちっともわかりませんねえ。
え、最初からそんなつもりはなかったって?(宗像)