2016年08月23日

JR東海の国への無心

JR東海に対して、延伸前倒しを口実に
財政投融資(国による超安い借金)をするという報道があります。
ところで、JR東海は、リニアは自分でやるというので国の認可が下りました。
いまさら、こんな見込みの甘さを公費でなんとかしてもらおうなんて、
どの口がそんなこと言うのか、セコさ加減は舛添並です。
こんな甘ったれた連中のために、法律なんか変える必要はありません。

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申し入れの住民の対応をするJR東海の社員、品川駅で。2013

ところで、ぼくは「山と渓谷」誌上の記述をめぐって、
JR東海広報部東京広報室の塩川さんと以下のようなやりとりをしたことがあります。

きっかけは、ぼくが「山と渓谷」2015年1月号に

「資金が尽きた場合、JALのように税金を投じられる可能性は拭
えない。」

と書いたことでした。

それについて、塩川さんは以下のように反論しました。

⇒「当社の公表事項をまったく無視した、一方的な内容となっています。」

以下、こんなやりとりが続きました。
ちなみに塩川さんはこのときの記事について14カ所のクレームを入れており、
この点はその中のほんの一コマです。JR東海の広報はこういうことをします。

なお、宗像としては、JR東海の意見がすべて根拠のないものだとは思いませんが、
あんまり自分たちの事業に自信のある人たちのする対応とは思えなかったという感想です。
「山と渓谷」編集部にも、広報の人が「ご説明」に上がっています。

●宗像⇒塩川
「工事は想定通りに行くとは限らないということを指摘した記事です。
貴社の公表事項をそのまま紹介することは客観報道とは言えません。」

●塩川⇒宗像
「「税金投入」に関して、「工事は想定どおりに行くとは限らない
ということを指摘した記事です。
  貴社の公表事項をそのまま紹介することは客観報道とは言えません」とありますが、
  当社は「建設資材の高騰等による工事費の増大」や「難工事等による工事遅延・完成時期の
  遅れ」のリスクも考慮し、それらのリスクに対しては、「工事(=支出)のペースを落として、
  長期債務の縮減の促進に専念する」と指摘されるまでもなく、当初から想定し、公表しております。
  また、こうしたリスクへの対処により開業目標年度の延期が生ずることがあったとしても、
  自己負担で完遂できるという計画たてております。
  
  この計画に対して懸念があり、誌面のような記述をされるのであれば、当社のリスク対処の
  考え方のどこに問題があり、それゆえ「資金が突き、税金投入の可能性がある」といった
  丁寧な説明が「客観報道」には必要かと考えます。

事業者と執筆者との間で見解の相違が生じたり、紙幅の都合などがあることも承知していますが、
いずれにしましても、事実に基づく、公平で公正な報道であることをお願いいたします。」

●宗像⇒塩川
「貴社は工事実施に当たって国に免税措置を求めていますので、
納税者がその点について不安に思うのは当然だと思います。
貴社の見解と予定はわかりましたが、
最終的に税金を投入するかどうかを決めるのは貴社ではなく
国、ということになろうかと思います。
私の記事はその点を述べたものです。」

今回JR東海が財政投融資を受けるにあたって、
なんでJR東海が、自己負担でやるつもりだし、
きちんとした計画があるので、今さら当社は
そんな優遇措置を受けるつもりはない、
と言わなかったのか、ちっともわかりませんねえ。

え、最初からそんなつもりはなかったって?(宗像)
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posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 20:55| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

長野側南アルプストンネルの工事開始は3年後?

昨日大鹿村の南アルプストンネルの工事予定地、釜沢の住民と話す機会がありました。
何でも、残土の予定地にも考えられている釜沢の下部の
小渋川と小河内沢の合流地三正坊周辺の堰堤工事の説明を
国土交通省がしてきたということでした。
そのときに、国道交通省がJR東海がトンネル工事を始めるのは
3年後なので、それまでに急いで工事をやらせてほしい、
という希望を述べたということでした。

IMG_3124.JPG三正坊

砂防堰堤工事が本当に治水に役立つのかどうかという
議論は当然ありますし、自然破壊にもなるとは思いますが、
それについては一応置いておいても、
そもそもJRは南アルプストンネルについては昨年秋に
工事を始めると言っていました。

それがもう1年近く工事は始められないままでいますが、
最初から見込みが甘かったというのと、
住民が地道にJRの計画についての疑問に説明を求め続け、
それについてJRも無視できずに、動きを封じて来た、
ということは大きいと思います。

となると、南アルプストンネルは当初の4年後に着工と言う事になるかもしれません。
もちろん、その間に山梨県側みたいにセレモニー的に起工式をして
投資家にそば屋の出前的に「やってます」プレイをするのかもしれませんが、
そうなると、2027年開業なんてまず無理。

あと、財政投融資で大阪までの延伸を前倒ししても、
どっちにしろ、名古屋までの開業が遅れて、
あちこちで土地買収とか、残土の持って行き場とかに困って、
虫食い状態のあれ地が山間やらに無残に残されている、
という状況になるかもしれませんね。

そんな計画、早くやめた方がいい老後を過ごせるよ、葛西さん。

posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 20:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

大鹿村アクセス道路の工事説明会、通知は直前

大鹿村に数日滞在していました。
20日に村内に滞在していたら、村の同朋無線から
松川インター〜大鹿線、いわゆる「小渋線」と呼ばれる
大鹿村に通じる県道の拡張工事についての工事説明会が
24日(水)の午後7時から行われるという案内が流れてきました。

すでに一年近く長野県側の南アルプストンネルの工事着工に
遅れが出ているJR東海。
焦りに焦って、アクセス道路についての工事説明会をこの8月に
行いたいと表明していましたが、開催については拙速と反対意見がありました。

この小渋線というのは、ほんとうにこの先に村なんかあるんだろうかと
はじめて来た人は思うくらいの渓谷沿いの細い道なんですが、
リニア工事が始まれば一日最大1736台
(JR東海は「最大」と書かないと広報部が雑誌にいちいち文句をつけます)
工事車両が通ると言っています。
工事説明会は着工前のセレモニーです。

今でもダンプが通ると、行き違いに怖い思いをするので、
もし工事をしたいなら、この道を二車線にしろ、という意見が住民にはありました。
一方で、この道は、秋にはダム沿いに美しい紅葉に目を和ませる観光道路なので、
トンネルで自然破壊したり、スキップしたり、するくらいなら、
今のままにしていてほしいという意見も住民にはあります。

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リニアが来ることと道をよくしてほしいということは別問題、
というごくごくまっとうな意見です。

ところが、JR東海は、あまり金をかけたくないのか、
本工事の着工が遅れるからか
トンネルは2本作るものの、全線二車線にはしない。
部分部分二車線にすれば足りる、と言って、住民や村の意見を聞き入れませんでした。

そして、8月中に工事説明会をしたいからと、対策委員会には日程を打診していましたが、
対策委員会では、残土の置き場も決まっていないのに工事をするのか、
というごくごく当たり前の反発も出ていました。

しかし、そういった意見をすべてJRは無視。
恐ろしいほどに、住民の意見軽視、そして住民の理解を得るように、
という認可時の国の意見を無視する、傲慢な企業です。
その上、記者は締め出したいと、他の地域で抜き打ちでやるときと同様の
やり方を大鹿村でもしたいと希望していましたが、
今のところ、取材の妨害はないようです。

だいたい、道路は誰もが通るもので、
住民に説明しさえすれば足りるというものでもありません。
こういう発想をすること自体、よっぽどやましい思いがあるのでしょう。

ところで、今回の説明会の通知、大鹿村から住民には通知されました。
普通、近所で建物の建て替えとかがあったとき、近隣の住民には
工事を行なう人がポスティングなり通知します。
大鹿村は、ホームページでリニア情報とあるのでクリックすると、
JR東海のページに飛んだりする、JRとベタベタな村ですが、
そのくらJR東海にやらせたらいいと思います。
案内するにしても、4日後の日程を同朋無線で流せばいい、
と思ってるその感覚がちょっと理解できません。
(それより以前に紙での案内があったのかも知りませんが・・・)

だれしも4日後くらいなら予定を入れていておかしくないので、
その予定もキャンセルしないとならないわけですから。

ちなみに住民は、JR東海の交通シミュレーションがおかしいと
学者の意見を聞いたり、
独自に観光客向けにアンケートを取ったりしていますが、
村は一切聞く気がありません。
こんなんで住民の安全とか守れるのかなあ、大丈夫なんでしょうか?
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今年開催され他のJRの説明会



posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 19:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

うれしい悲鳴

7月14日の集会で呼びかけた
「リニアで南アルプスを壊さないで」登山者アピール運動、
目標を1000人と掲げて賛同署名集めを始めました。

先日の会議では、
紙の賛同が100。
怖くてまだ見てなかったサイト署名のほうが何人かは
会議では不明で、帰って来てからチェックすると、
すでに1000人を超える人が、サイトから賛同してくれていました。
わずか一カ月ちょっとの間に
目標の数を上回る賛同者を得られたことから、
登山者の関心の高さがうかがえます。ありがとうございました。

早速、先日大鹿村の対策委員会の前島さんは、
登山者がリニアの計画を歓迎していないという例として、
登山者アピール運動を村への要望に使っていました。
村が、リニアの工事現場を自然の人間の共生を掲げる
ユネスコエコパークの観光スポットにすることに、
そんな恥ずかしい真似はやめてほしいということでした。

うーん、でも集計作業はたいへんだ・・・。

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自然を恒久的に破壊する
工事現場を、自然と人間との共生を掲げる、
南アルプスユネスコエコパーク、ジオパークの交流拠点に
するというのはまったく理念に反しており、
このような提案がなされること自体、制度の理念を
理解していないものとして大鹿村の見識を疑われます。
現に、リニア工事に対して、登山者を中心とした
南アルプスの自然を守る活動が行われています。(資料参照)。

来村する登山者に対しても恥ずかしい行為です。
ユネスコエコパークはトップダウンではなく住民の自主的
かつ主体的な活動を展開する場として認定されたものです。
実際住民有志らが登山ガイドやエコパークの拠点となるよ
うな活動を模索しています。
このような提案は、住民の自由な発想・活動を著しく阻害する点でも、
ユネスコエコパークの理念に反します。

10年後の登録延長もできなくなりねませんので、
即刻取り下げてください。
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 19:19| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする