2016年06月17日

「南アルプスを生きる」芦安山岳館塩沢久仙さん

山と渓谷最新号(2016年7月号)の
「南アルプスを生きる」に芦安山岳館の塩沢館長のインタビューが
掲載されています。
芦安―早川連絡道路についても触れています。

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posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 07:29| Comment(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

密室工事説明会→すぐ着工、これがJR東海のやり方だ!

JR東海の工事説明会が「非公開」とされたことについて、お知らせします。今後、これが悪しき先例となって、各地で開かれるであろう説明会から報道機関がシャットアウトされ、報道がさらに消極的になることを危惧しています。

 6月2日、名古屋市内で開かれた名城非常口新設工事説明会を取材しました。この説明会は、2、5日に計3回開かれました。

掘り出した土砂の行き場が決まっていないため、運搬ルートが明らかではない、騒音・振動・交通渋滞などの予測が十分ではない、などさまざまな不安や疑問点が会場から出され、それにほとんどまともに答えられなかったのにもかかわらず、翌6日から、工事の準備作業が始まり、週明けの13日には、名城東小公園だった敷地内の樹齢約50年のケヤキなどの樹木伐採が始まる予定です。

この説明会から報道機関はシャットアウトされ、報道陣は会場の外で待機し、説明会終了後、出席した市民から会場の様子を聞いたり、JR東海の中央新幹線建設部土木工事部(愛知担当)大石峰生担当部長から型通りの説明を聞いたりするだけでした。

私は、開始時間ぎりぎりに到着したため、会場の外でたむろしている報道陣をいぶかしく思いながらも、入り口で資料を手渡され、そのまま説明会を傍聴しました。終了後、大鹿村の説明会で名刺交換をしたJR広報に呼び止められ、とがめられました。私が「どうして非公開なのか」と問うたところ、「自由な発言が出なくなる恐れがあるため」といった説明があったので、抗議しました。後日、他社の記者に聞いたところ、「プライベートなことにかかわることも出てくるので」という説明だったということです。

元新聞記者として、非公開にさせてしまった名古屋の記者に対して憤りの気持ちはありますが、今後、これが先例にならないような対策が必要だと思います。

そこで、@JR東海に対して、説明会に報道機関を入れることA報道機関に対して、説明会に報道機関を入れるようJR東海に働きかけることーーを求めていく必要があると思っています。(2016.6.9井澤宏明)
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名古屋城に近い官庁街にある名城非常口予定地に、「緑の都 木陰のある街」と刻まれた石碑が寂しくたたずむ。
名古屋市によると昭和41年(1966)、国有地を借りて名城公園の一部として使い始めた。
ケヤキなどの大木は当時植えられたものではないかという。JR東海によると、敷地のうち北半分の木々が伐採される。

posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 19:31| Comment(0) | 報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月05日

多摩とリニア第5回 リニアをお白須に引きづり出す

 5月20日、一昨年2014年10月17日に、全国新幹線鉄道法(全幹法)9条前段に基づいて、国土交通省が認可したJR東海によるリニア中央新幹線計画の工事認可に対し、認可の取消しを求めて原告738人が東京地裁に提訴しました。当日午後から行われた訴状の提出、記者会見、院内集会とついていって写真をバシャバシャとっていたにもかかわらず、SDカードの不具合から1枚も保管されていないことが判明したので、当日の写真はありません。マスコミやインターネットでも配信されているので、すいませんがそちらを見ていただくと雰囲気がもっと伝わると思います。お題は「多摩とリニア」ですが、提訴は今後の運動の方向性を一定作ります。沿線に共通の問題であると同時に多摩沿線にも共通する問題でもあるので、ここで紹介させてもらいます。

疑問に答えなかったJR東海

 今回提訴にあたって、沿線住民団体を横断する「リニア中央新幹線沿線住民ネットワーク」の川村晃生さん(元慶応大教員)が記者会見で提訴の趣旨を説明してくれた。今回の訴訟は国土交通省相手で、事業主のJR東海への工事差し止め訴訟ではない。工事中止の仮処分は、大鹿の住民が本人訴訟で提訴している。川村さんは事業を認可した国の責任を問うことで、「どういう国家像を作るか」日本の将来を占う重要な裁判として裁判を位置づけたとうことと、疑問点に対してまともに答えないまま進む事業のあり方への不満や怒りがあった、という。具体的には、提訴することで国や参考人になるであろうJR東海から情報を引き出すのだという。

 ちなみに、認可に対しては異議申し立てという手続きもあって、ぼくも含めてこちらは5048人が申し立てに参加している。希望があれば口頭での陳述の機会も保障されるのでぼくも希望を出していたものの、その後国土交通省からは何の音沙汰もない。業を煮やして、異議申し立ての参加者の中から738人が原告になり、22人の弁護団を編成して提訴した。サポーターは1000人になった。東京、神奈川ではそれぞれ74人、211人が原告になった。土地や家屋、木などの物権的権利がある原告は205人。騒音や工事車両の排ガス、日照、水資源などの景観や環境の権利侵害の被害を受ける原告は645人。ぼくは提訴には加わらなかった。経済的な理由と、運動が訴訟に収れんされるよりも別の動きを作りたいなという思いはあった。

 とはいえ、原告になった人たちの気持ちはよくわかる。こういう陣容でも整えなければ、JR東海は「大丈夫だ」と言うだけで、情報を出さず住民の不安や疑問に答えようとはしなかった。だいたいがパブリックコメントでは73%が反対意見を寄せている。なのに説明会での質問を3つに絞って再質問を許さなかったり、時間がきたら説明会を打ち切ったり、事務所に説明を求めて来た来訪者の人数を絞ったり、果ては、大鹿村では「誠意を見せる」と言って事務所を置いたにもかかわらず、住民がネットをやっているからという理由で、「広報を通せ」と追い払う。その上広報からは事務所で対応するように言われたのか、事務所から電話が来たりして(それもその方が村の対策委員だからだろうけれど)、身内の責任のなすり合いのしわ寄せを住民に押し付ける。傲慢かつみっともないことこの上ない。

現場では理不尽なことが多い。国は民間事業だと言い、JR東海は国の認可を受けたという。JRは全額自己負担と言って認可を求めたのに、不動産取得税などの非課税を国に無心してすでに国税は投入されている。JR東海の広報は、「国費投入もありうる」とぼくが記事に書いたら激しく否定したくせに、国が国費投入を公言し始めても、文句をつけた形跡がない。民間事業なら一私鉄の事業として鉄道法でやるべきなのに、JRは現場では全幹法を持ちだして地権者に定額での補償を押し付ける。

大手マスコミの情報談合

そんな中で、JR東海がご説明作戦で記事を出した雑誌社に圧力をかけるのはすでに書いたけれど、さまざまな理不尽を問題だとも思わない大手マスコミの責任は大きい。

 この日も毎回の恒例とはいえ、横断幕を掲げての入場シーンが撮影された。こういうのは司法記者クラブの幹事社と原告側が事前に打ち合わせてのものだ。撮影者というのはきれいな画を撮りたがる。原告の中から撮影者が脇で写真を撮っていると、大手のカメラマンの中から離れてくれないか注文が来たりする。こういうのは掟を知らない取材者を邪魔者扱いするいい例だ。記者クラブというのは、フリーランスを締め出して、大手マスコミが情報カルテルを結んだ談合組織だ。こういう記事の作り方ばかりしていると、当事者への不公正とかは自分では判断するものじゃないという気分になってくるだろう。だから提訴でもして大げさにしないと記事にならない。

 記者会見では、元大手新聞社にいたフリーランスが「全国的に議論になっていない報道の姿勢についてどう思うか」という質問があった。川村さんは「不満がある」と素直に答えていた。情報開示がなされないから報道もしにくいだろうけれど、だからといって調査報道をしない理由にはならない。

 ぼくが裁判所前で「楽な仕事ばっかりしてなくて、現場行けよ」と悪態をついたら、大鹿の釜沢から来たTさんに「ぼくに言わないでもっと大きい声で言ってくださいよ」と突っ込まれた。小心者なので、それ以上言わなかったけど、記者の一人が振り返っていた。もちろんこの日の紙面は、舛添の記者会見のほうが大きかったのは言うまでもない。(『府中萬歩記』より、宗像充)
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 16:40| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする