計画がつまづいている一例です。どんどんつまづいてもらいましょう。
JR、リニア残土処分計画を断念 豊丘・神稲伴野区の源道地
JR東海がリニア中央新幹線建設工事に伴う残土の処分候補地としていた下伊那郡豊丘村神稲伴野区にある源道地(げんどうじ)について、計画を取りやめたことが8日、分かった。源道地の沢筋に残土を埋め立てる計画に対し、下流にある小園地区の住民が反対署名活動を展開。村はJRに計画中止を求めていた。JRの担当者が同日、村役場や候補地の地権者宅を訪れ、源道地での計画取りやめを伝えた。
JR東海広報部は取材に対し、一部の地権者の理解を得ることが困難で、工期を考慮すると他の候補地を速やかに確保することが望ましく「取りやめが合理的と判断した」と説明。同社独自の判断で、「村からの中止要請とは全く関係がない」とした。
源道地の候補地で処分予定だった残土約51万7千立方メートルの行き先については「県から示されている候補地の中から検討していく」とした。
源道地の候補地を巡っては、残土処分に反対する小園地区住民でつくる「リニア残土NO!小園の会」が地区の人口の約7割、387人の署名を集め、村議会6月定例会に請願書の提出もしている。JRの断念の意向を受け、同会の原道治会長(79)は「手続きはともかく、結果として目的は達せられて良かった」と話した。
(6月9日)