2016年02月06日

大成建設「私たちは戦争と自然破壊に貢献する企業です」

2月4日にStop辺野古埋め立てキャンペーンが開催た学習会
「死のツルハシ―大成建設140年史を読む」に参加した。

登山者の会のメンバーに辺野古の問題にも取り組む人がいたので、
お願いして発言してくれるように頼んでいたら、
主催者のほうではプログラムにも入れてくれていた。

それで辺野古の新基地を作る企業が大成建設で、
リニア南アルプス山岳トンネルの山梨県側の工事を受注したのも大成建設。
ついでにオリンピックの新国立競技場の建設も大成建設。
このところ、同じ大成建設つながりでズーズーしくおしかけて、
リニアの問題をPRさせてもらっている。

運動界隈では、どう考えてもリニアの問題の知名度が一番低そうだ。

辺野古の基地に反対するグループは、
毎月大成建設に抗議のデモをしていて、
オリンピック反対のグループもこの間デモをしていた。
一番おとなしいのが、リニアのグループだったりして。

それはともかく、
大成建設は大倉喜八郎が作った企業で、
鉄砲を明治政府に戦争の度に売りさばいて「政商」としての地位を確立していく。
それで原発やら今は基地を作り、山では黒四や富士山レーダーを作っている、
「もうプロジェクトXはいい加減にしてほしい」と言ったら受けてた。

とはいえ、民間企業の一番の弱点は「企業イメージ」だというのを
この日の集会で再認識した。
東京電力が事故を起こす前、やたらめったら
「東京電力は尾瀬の自然を守っています」と言っていたのはその裏返しだ。
辺野古のグループが「地図に残る仕事」という大成の前の
看板で抗議して写真を撮って流すと、看板ごとなくなっていたという。

多分、「大成は自然を壊す企業です」
「JR東海は自然破壊応援団です」とか言いまくるのが、
今後の他企業の工事契約を難しくしていくことにつながる。

とはいえ、
基地もトンネルも、受注企業にとってはできようができまいが
どうでもいい、ということなのかもしれない。
やり続ければ痛みもなくて儲けるだけというなら、
鉄砲だろうが基地だろうがトンネルだろうが原発だろうが
やれるものならなんでもする。
「リニアはコンプリートガチャ」と大鹿の人は言っていた。

だからいっそう、続ければ企業もダメージを受ける、
ということを知らしめるのが、トンネルを止めるためには必要だろう。

お近くの大成建設の抗議先は以下から。

辺野古・大成.jpeg


posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 11:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月04日

黒四ダムと堰堤乗り越え事件

北アルプスの三俣小屋の主人、伊藤正一さんが書いた
『黒部の山賊』という本があって2014年に山と渓谷社から
「定本」として再刊されている。

北アルプスの山中で「山賊」と呼ばれた山男たちの
活躍を紹介したもので、けっこうおもしろい。
その定本の「あとがきにかえて」の部分で
伊藤さんは、その後の山賊たちと北アルプスについて
若干思い出話を書き足している。

その一節に「黒四の上流での大崩壊」という小見出しの事件が紹介されている。

これは、1969年の8月7日〜9日の間に起きた事件で、
大雨で黒四(黒部ダム)の上流の廊下沢が崩れて
そこに湖水ができ、それが決壊して大々的な鉄砲水となって流出し、
その水ができたばかりの黒四の堰堤を乗り越えて流れた、というものだ。

この年は北アルプス全部の山小屋に登山者が一人も来なかったので、
かなり長い間極秘にされたこの事件が世間に知られることはなかった。

伊藤さんは、カベッケが原から雲の平の徒渉点近くの大岩に
「第七黒部ダム堰堤建設地」とペンキで大きな文字が書かれていたのを
見たと言及していて、それが廊下沢の事件以後、
黒四より上流のダム建設の話が引っ込んだ、と振り返っている。

南アルプスの源流で土砂崩れや鉄砲水が起きても
下流にはいくつもダムがあるので、下流域には影響は与えない、
と主張する人はいる。

たしかに、黒四の下流にも、いくつものダムがあって、
水が黒四の堰堤を乗り越えたぐらいで、富山平野にそれが
直接影響を与えたという話にはなっていないようだ。

椹島や二軒小屋の下流域にもいくつものダムがあり、
それらが上流域の災害の大型砂防堰堤になる、ということは
ありうるかもしれない。
実際問題、畑薙ダムのバックウォーターは
大量の土砂流入でみるみる小さくなっていて
現実問題、排砂をしなければ畑薙ダムは大きな
砂防ダムになってしまうかもしれない。

日本のダム一般に考えられる問題なのだけれど、
ダムには本来、目的があるし、堰堤を乗り越えたところで、
洪水被害を防げばそれで目的は達したのかもしれない。
それにしても、黒四は堰堤を水が超えるなんて想定していないだろうし、
壊れなかったのもラッキーだったと言えるんじゃないだろうか。

言いたいことは、
人間の想定を超える自然災害は起きるし、
河川敷に穴を掘って土砂を出し、それで川沿いを埋め立てる、
なんてことをすれば、下流域の住民の安全性が低くなるよりは
高くなるということのほうがより言える、ということだ。

これを「受忍限度」と言ったところで仕方がない。
もともと「金持ちの道楽」で受ける被害に耐える義務は庶民にはありません。


posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 16:25| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2・27山梨の南アルプストンネル抗議集会


リニア市民ネットの企画です。
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 11:41| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする