2015年10月19日

明日は大鹿村リニア対策委員会

大鹿村の前島さん
(大鹿の100年先を育む会、大鹿村リニア対策委員)
から以下のようなメールが来ました。
本人の許可を得て紹介します。

@ @ @ @ @ @ @ @ @ @

第11回リニア対策委員会が
10月20日(火)に行われます。

午後1:00〜 @役場駐車場集合にて

前回9月の委員会で、小渋線の改良箇所以外のとことが
ちゃんとスムーズに走行が可能なのか検証する。
と委員会で決めたので、
現地視察に、傍聴者が同行する場合どうしたらいいのか
確認のために村のリニア対策室に連絡を取りました。

おどろいたことに

「今回は同行はできません。スクールバスを貸し切って
県とJR東海に来て説明してもらいます。
ただし視察から帰ってきての委員会の傍聴は出来ます。」

との返答でした。こちらから、
「県とJR東海を呼ぶなんて前回の委員会では
ひとことも話題になっていないし、説明を聞くのではなく、
対策委員会として検証するということで合意があったはすですが、
事務局が勝手に県とJRを呼んだんですか?」
と聞き返しました。

担当者の返答は
「JR東海の説明はDVDを見てのものだけだったので詳しい説明を」
とのことでしたが、
住民に説明されていないような話を聞く会ではありませんから、
と言い置いて時間がないのでいったん引き取りました。

また同行の件についてもスクールバスを貸し切っているのならば
傍聴者が3,4人来たとしても同席は可能なはずと伝えましたが、
とりあってもらえませんでした。

@ @ @ @ @ @ @ @ @ @

9月の委員会を傍聴しましたが、
現地調査はJRの言い分について委員会独自の見解を出すための
独自調査が目的というのは明らかでした。
前島さんの言うことが本当なら、
明らかに事務局は委員会軽視ということになるでしょう。
リニア工事に生活が左右される村の人は多いでしょうから
委員会の運営自体に公平性が保たれているのか、心配になりますね。
実際にどうなるのか、気になるところです。
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 09:27| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月15日

2015年9月25日、大鹿村リニア対策委員会

ずいぶん時間が経ちましたが、9月の大鹿村のリニア対策委員会を傍聴しました。
この日はJR東海や中部電力などの参考人は呼ばれず、委員のみで行われました。
基本的にJR東海はこの対策委員会を「村民の合意を得るための場」として
利用しているのは見え見えなので、
わざわざJR東海の土俵に乗る必要もないということなのでしょうか。
傍聴は記者も含めて7人ほど。
IMG_4315.JPG

JR東海への不満噴出

この日、JR東海は村が地中化を要望していた
日向休という釜沢と大河原の中間地点の橋梁を前提に
長野県側の工事の契約の公募をかけたことについて委員から強い反発が出ていました。
村民の意向を無視して既成事実を作ろうとしている姿勢に
JR東海への不信が表面化しました。

「今日決めたことでどうなる?」
「委員会は住民の生活を守るための場であったはず。
JR東海の姿勢に合わせてもともとの言い分が違って来るのはおかしい」
「ここで話したことが反映されているのか?
JR東海に伝わっているのか? 村民に説明がなされているのか?」

とてもJR東海の言う「理解と同意」が進んでいるとは見えない発言の数々でした。

この日、村はこれまで委員会で出た意見を一覧表にして
委員会の意見の取りまとめをしようとしました。
すべての委員会を傍聴しているわけではありませんが、
こういう意見が出るというのは、過去の意見をすべて反映して
委員会の意見を取りまとめる気は
事務局である村には最初から乏しい、と感じました。
「両論併記にするべきだ」と過去言った意見を
委員が付け加えるように求める場面がときどき見られました。

ちなみに司会は
「意見は出しても受け入れられるかどうか?」と言ってましたが、
「受け入れられるかどうか」と「受け入れられるような意見にするかどうか」
というのはちょっと、というかだいぶ違います。
5.JPG日向休から赤石岳を望む。平地の山椒坊は残土置き場予定地。

ちなみに、登山者の会では、リニア工事の中止を求める理由として、
日向休に橋梁がかかる点を挙げています。
リニアの土管状の橋梁を見て、赤石岳を目指すとしたらかなりげんなりです。
IMG_1485.JPG青木れんさんが描いた日向休のリニア図

バスに乗り遅れるな

この日、「美しい村と言ってきたのに、橋梁の地中化要求は取り下げるのか」
という意見に対して、
「実行可能な意見かどうかを考えないと」
「よそではどんどん進んでいる。大鹿だけが取り残されるだけ」
「とるものはとるというのがこれからは必要」
というような、JR東海が来なくても
十分JR東海の意向を代弁してくれている委員の意見もありましたが、

「廃土とどっちをとるか」と言うに至っては、
何だか、住民の分断を住民自身が招いているようで、
見ていて悲しい気分になるのは確かです。
リニアがなければこういうことにもならなかったんでしょうね。

「橋梁は国土交通省が認可している」という意見もあってびっくりしました。
だったら、こんな対策委員会はいらないわけですから。

ちなみに村は橋梁の地中化要求を取り下げる根拠として、
橋梁は技術的に難しく危険だ、という
北澤信州大学農学博士の今年2月に聞き取った意見を
「確認事項・今後の課題等」として
委員会の意見として取りまとめようとしていました。

要するに、地中化するとそれでなくても土被り(トンネルと地上との高度差)が
1400mもあって、さらに200mも増えて技術的に危険だというものです。
一見してもっともらしいですが、
それは確かにそもそも危険な計画を立てたJR東海の都合です。
それでなくても危険なら、住民のためにこんな工事はするべきではない、
と当たり前の考えを持っている学者なら言いますが、
当たり前のことを当たり前に言うと「現実を見ろ」と言われるわけです。
学者も、自分の意見がどのように取り扱われるか、考えるべきなんでしょうね。

「こんな議論を繰り返していても意味がない」
という意見を一人の委員が繰り返して、
司会も
「何でもかんでもダメだと工事がのびるだけ。
わきまえて、大鹿にメリットがあるということからやってほしい」
と言っていました。
どのようによその事業が進んでいるのか、
ちっとも具体的なことがわかりませんでした。
土地買収がどの程度なされているのか知りませんし、
残土置き場で決まったのは排出量全体の4分の1程度だそうです。
司会の姿勢としては中立性に反していると感じました。

ちなみに「大鹿村にはメリットがない」というのは
JR東海も公的な説明会で発言していたことです。
具体的に言えば、工事関係者への便宜提供や
工事への地元業者や産品の利用ということのようで、
そのための役場が働け、ということのようでした。

傍で聞いていて変なことを言うなと思いました。
だって、ぼくがJR東海なら、
難しい要望を取り下げてくれる程度の相手なら、
もっと無理難題を押し付けても大丈夫だろう、と思いますから。
どうせ実現が難しいなら、小渋線の二車線化とか控えめな
要求じゃなくて、高速道路化とか(思ってるわけじゃないですが、念のため)、
もうちょっと無理難題を言って、実現可能なレベルを上げさせないと
(民間事業と言い張るわりには)国のお墨付きをちらつかせて脅す相手に
足元を見られるだけの気がします。

みすみす設け仕事を

「こんな機会はめったにない。みすみす設け仕事をよそにとられては。
地元が儲けるようにしないと。もったいない」
と本音丸出しの意見もあって、これもJR東海がいない効用なのでしょうか。

なお「景観をとるか生活をとるか」という委員の意見もありましたが
大鹿が大鹿でなくなれば、村に行かなくなる人もいるでしょうし、
景観が壊されれば、大鹿が大鹿でなくなることもあるんでしょう。
景観で食ってなくても、景観の中で暮らすことが生活そのものという人にとって、
「景観をとるか」というのは「ここで暮らすな」というのと同じですから、
なんとまあ非情なことでしょう。
そもそもわざわざ二択にして危機を煽っているだけですが。

この日ほかに意見が出たこと
・JR東海の小渋線のシミュレーションは信じられないのでやり直すべきだ
・現行の小渋線の通行状況についての社会実験や調査をするべきだ
・青木川については地中化要望をしていなかった
・景観条例など、規制をかける方法を検討すべきだ
・小河内沢の共同調査

エアオスプレイ

ちなみに、青木川は米軍機の訓練経路になっていて、
オスプレイも飛ぶのが予想されるから、架空線のほうがいい、
という意見もあって、びっくりしました。
米軍機はたしかに日本中どこでも飛べますが、
例えば横田の空域のために関東周辺の大部分の空は
日本の飛行機は自由に飛べません。
送電線1本程度で米軍機の飛行ができなくなるということは
ないとはいいませんが、そっちのほうがかなり現実味のない議論に感じました。

リアル大鹿村騒動記

なお、工事が進んでいるとされる早川への視察が提案されました。
「早川に行くのは遠いんだ。日帰りであちこち回るのは」
「リニアがあったら早いんだが・・・・・・」
なんて笑えない冗談を言う委員もいました。

え、「大鹿村騒動記」でそんな場面見たことある?(宗像)









posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 22:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小河内沢2015.9.24

伊那谷の皆さんと小渋川支流、小河内沢を登りました。
この沢のほぼ直下を並走する形でリニア路線は通るため、
渇水期には水量が8割、ほぼ枯れることが試算されています。

途中までは尾根を越えて沢に下ります。
水の豊富な沢なわけです。

IMG_4232.JPG

下流域は水が岩肌をくりぬいて峡谷になっています。

IMG_4242.JPG

はじめて沢に来るメンバーもいて、徒渉ではお互いに助け合っていました。

IMG_4249.JPG

こんな感じで、岩から水が滴ってもいました。

IMG_4264.JPG

中流域にある雨乞いの滝です。
この滝はひょんぐりの滝としては長野県一の落差を誇る60m。
下部は水がシャワー状になって降り注ぐため、滝壺がありません。
周囲は常に濡れているため、湿性の植物が繁茂しています。
ここまでで引返しました。
リニアの工事でこの沢がどうなるのか、とても心配です。
posted by リニア新幹線を考える登山者の会 at 20:30| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする